月刊誌リジョイス 聖書日課 2024年5月3日(金)

1ヨハネ2章1-11節 神の掟に結び合わされ赦され生きる

  

神の掟を守るなら、それによって、神を知っていることが分かります。……神の言葉を守るなら、まことにその人の内には神の愛が実現しています。(1ヨハネ2:3-5)

 法や掟は一つの目的に人間を結び合わせます。「神の掟」は、私たちを何に結び合わせるでしょうか。

 ヨハネの手紙は「兄弟を愛する人は、いつも光の中におり、その人にはつまずきがありません」と教えます(2:10)。「神の掟」が私たちを縛りつけようとするもの、それは愛です。愛し合うことです。しかも、それは愛し続けるという継続的で不断の行為としてです。一度きりであるならば、愛は美しいかたちを保てるかもしれません。しかし、愛し続けようとするならば破れが生じます。ボロがでます。が、そのとき、私たちは「御父がどれほどわたしたちを愛してくださるか、考えなさい」(3:1)という御言葉のありがたさを聞き直すでしょう。「イエスの名によって、あなたがたの罪が赦されている」(2:12)という神の赦しの偉大さに気づき直すでしょう。

 私たちを愛に繋ぎ留める「神の掟」は、自分の破れも隣人の欠けも、それは神に赦されうるものとして、絶望しないことを求めます。神の愛の中に活きよ、と私たちの生き方を正します。そのうえに小さな愛を積み重ね続けよ、と私たちを励まします。
 この日、「神の掟」の光のもとに、この世にある法を見つめ直します。

【祈り】 主よ、私たちを愛と赦しに結び合わせてくださいました。赦し合うことをあきらめることがないよう、あなたの光の中を歩ませてください。

Copyright (C) 2024 RCJ Media Ministry All Rights Reserved.