無事に護送するように | 使徒言行録 23章

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使徒言行録 23章

また、馬を用意し、パウロを乗せて、総督フェリクスのもとへ無事に護送するように命じ、次のような内容の手紙を書いた。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 使徒言行録 23章24節~25節

無事に護送するように

40人以上のユダヤ人たちの暗殺団が組織されて、パウロを殺す陰謀が企てられました。それはパウロを殺すまでは飲み食いしないと誓いを立てるほどの激しいものでした。この状況から逃れるのは不可能のように見えます。

ところが、絶望的な状況を脱する契機となったのは、(意外なことに)パウロの甥でした。パウロの甥は千人隊長にその陰謀を告げます。千人隊長はその話を信じるようになりました。それはユダヤ人全体を敵に回すより主イエスを死刑にしたピラトの行動とは正反対のものでした。千人隊長は40人の暗殺団をはるかに超える470人ぐらいの軍隊を動員させてカイサリアまで護送し、無事にパウロを守りました。

実はパウロの暗殺団が組織される前の夜、主イエスはパウロを励まし、「ローマでも証しをしなければならない」と言われていました(11節)。どれほど主イエスご自身が福音宣教に情熱を持っておられるかが分かります。

今も主イエスは福音を伝える者を助けながら働かれます。だれも主イエスの宣教を止めることは不可能です。

金 度亨(小倉伝道所)