試練に打ち勝つ信仰 | ヘブライ人への手紙 5章

RCJメディアミニストリー「ふくいんのなみ」のトップページへ戻る

ヘブライ人への手紙 5章

キリストは、肉において生きておられたとき、激しい叫び声をあげ、涙を流しながら、御自分を死から救う力のある方に、祈りと願いとをささげ、その畏れ敬う態度のゆえに聞き入れられました。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 ヘブライ人への手紙 5章7節

試練に打ち勝つ信仰

私たちの地上での生活は、イスラエルの民が荒れ野をさまよった日々と同じく試練続きです。神は本当にわたしを守り導き給うのか、疑いとつぶやきが心に沸き起こる。まさに、信仰が試される修羅場というものがあります。しかし私たちには、偉大な大祭司イエスによる完全なとりなしが与えられているのですから、神は必ず味方です。

主イエスも私たちと同様に試練を味わわれました。最大の試練は十字架上の苦しみです。しかし、「激しい叫び声をあげ、涙を流しながら」も、神に対する信頼を全うされました。そうして、神は確かにその信頼に応えられ、主イエスを復活させ「死から救」われました。この大祭司イエスの後に続くことへと、私たちは招かれています。

思えば、わたしは入信する前、試練ということをきちんと考えた記憶がありません。信仰を持ったがゆえに、苦しみは試練として意味を持ち始めました。試練とは、信仰が試されることです。でもその度ごとに、主イエスとの新しい信頼関係が始まる、恵みの機会です。それはなんと驚くべきことでしょうか。

坂井 孝宏(湘南恩寵教会)