虐げられることなく | イザヤ書 16章

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イザヤ書 16章

まことに、地上から虐げる者はうせ
破壊する者は滅び、踏みにじる者は絶える。
そのとき、ダビデの幕屋に
王座が慈しみをもって立てられ
その上に治める者が、まことをもって座す。
彼は公平を求め、正義を速やかにもたらす。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 イザヤ書 16章4節~5節

虐げられることなく

私たちは、この世において、虐げられ、踏みにじられる辛い経験をすることがあります。その力に抵抗して立ち向かうこともできないときがあります。生涯、この苦しみの中を生きなければいけないのかという思いに捕われてしまうときがあります。

しかし、神は約束してくださいます。そのように私たちを虐げ、踏みにじる者たちは消え失せる、そして、新しい方が王座に着かれる時が来るのだと。その王座は、軍事力や権力、また経済力の優位な者が獲得する王座ではありません。新しい王は、神が慈しみをもって立てられ、この世に公平と正義を速やかにもたらしてくださるお方です。

この新しい王の姿の中に、イエス・キリストを見ることができます。昔も今も、力のある者が力のない者を虐げるという現実は、変わることがありません。しかし、この現実がいかに空しく、不確かなものであるかが明らかにされる時が必ず来ます。主イエスが与えてくださった救いの確かさの中で、まことの公平と正義がもたらされることを祈りつつ待ち望みましょう。

藤井 真(千里山教会)