喜び楽しむ神の民 | イザヤ書 65章

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イザヤ書 65章

見よ、わたしは新しい天と新しい地を創造する。
初めからのことを思い起こす者はない。
それはだれの心にも上ることはない。
代々とこしえに喜び楽しみ、喜び躍れ。
わたしは創造する。
見よ、わたしはエルサレムを喜び躍るものとして
その民を喜び楽しむものとして、創造する。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 イザヤ書 65章17節~18節

喜び楽しむ神の民

「神に嘆き訴える共同体の祈り」に答える言葉が、イザヤ書最後の2章です。65章の前半では神に従わない者への審判が告げられ、敬虔な人に対する祝福も語られています。後半では終わりの日の回復が語られ、17節以下は旧約聖書の中でもっとも美しい終末預言と言われています。

「創造する」という言葉は創世記で使われているのと同じで「何もないところから造る」という意味です。この箇所では、「初めからのもの」があるので、「再創造」を意味していることが分かります。神が与える救いは再創造の御業なのです。

この救いによって与えられるのは、この上もない祝福です。喜び楽しみ、喜び躍るのは、「代々とこしえに」です。23節では、「無駄に労することなく」とも言われます。労働が辛苦に満ちたものとなったのは罪が原因ですが、それも取り去られます。

そして何よりも神との関係が回復します。24節では、「彼らが呼びかけるより先に、わたしは答え、まだ語りかけている間に、聞き届ける」と言われます。このような大きな愛をいただけるようになるのです。

高内 義宣(津島教会)