わたしは立ち上がる | 詩編 12編

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詩編 12編

主は言われます。
「虐げに苦しむ者と
呻いている貧しい者のために
今、わたしは立ち上がり
彼らがあえぎ望む救いを与えよう。」
主の仰せは清い。
土の炉で七たび練り清めた銀。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 詩編 12編6節~7節

わたしは立ち上がる

この詩人は、当時の世相を嘆いています。「誠実な人がいなくなってしまった。みんなが平気で嘘をつき、その滑らかな舌で人を操ろうとする。もう信仰のある人はいなくなってしまった」と(2~5節参照)。それに対して、神はおっしゃいます。「虐げに苦しむ者と、呻いている貧しい者のために、今、わたしは立ち上がり、彼らがあえぎ望む救いを与えよう」と。

私たちが生きている今の世界も、この詩人が嘆いている世界と、そう大差ありません。私たちも理不尽な苦しみを受け、うめき、その中で、あえぐようにして神に救いを求めています。それに対して神は答えてくださいます。「わたしは立ち上が」る、と。

これは、その場しのぎの無責任な言葉ではありません。この詩人は、この言葉に励まされて歌いました。「偽りの言葉が氾濫する中にあって、主の言葉だけはどこまでも純粋で、主の炉の中で七たびも練り清められた銀のようだ」(7節参照)。神の言葉には決して偽りがありません。「わたしは立ち上が」るとの主の言葉は信頼できるのです。それゆえ、希望を持って歩んでいきましょう。

吉田 謙(千里摂理教会)