生きた水が流れ出る | 民数記 20章

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民数記 20章

そして、モーセとアロンは会衆を岩の前に集めて言った。「反逆する者らよ、聞け。この岩からあなたたちのために水を出さねばならないのか。」モーセが手を上げ、その杖で岩を二度打つと、水がほとばしり出たので、共同体も家畜も飲んだ。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 民数記 20章10節~11節

生きた水が流れ出る

再びイスラエルの民は、飲み水を巡って、モーセとアロンに不平不満を言い、主に逆らってしまいました。 私たちは改めて、民の不信仰の根深さを思わされます。ただ、それにも関わらず、主は、モーセに対して、「共同体を集め、彼らの目の前で岩に向かって、水を出せと命じなさい」とおっしゃいました(8節)。

しかし、このときモーセは大きな失敗を犯しました。モーセは主の名によって岩に命じるのではなく、民に怒りを示し、岩を杖で二度打ってしまったのです。モーセはこのとき、イスラエルの人びとの前に、主の聖なることを示さなかったのです(12節)。ただ、それでも神はイスラエルの民を憐れみ、岩から水を出して、渇いた民や家畜を癒やされました。

この水を出した岩はイエス・キリストを象徴していると、新約において理解されています(1コリ10章4節)。主イエスは私たちの不信仰の中にあっても、私たちを憐れみ、私たちの中に生きた水、永遠の命に至る水を川のように流れさせてくださいます。聖霊と御言葉を通して、主イエスが与えてくださる水に、日ごとにあずかりましょう。

弓矢 健児(西神教会)