恵みの賜物 | エフェソの信徒への手紙 3章

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エフェソの信徒への手紙 3章

神は、その力を働かせてわたしに恵みを賜り、この福音に仕える者としてくださいました。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 エフェソの信徒への手紙 3章7節

恵みの賜物

パウロは異邦人にキリストの福音を伝えるために「キリスト・イエスの囚人」、使徒とされました(1節)。彼は、かつては神を冒涜する者、キリスト者を迫害する者でしたが、神のご計画によって復活の主キリストと出会い、その生涯は180度変わりました。彼は、異邦人の救いのために「福音に仕える者」とされたことを「恵みを賜った」と言います。パウロの存在そのもの、残りの生涯のすべてが神の恵みの賜物となりました。

それは、パウロだけのことではありません。キリストを信じて神の約束の中に置かれている人は、皆が祝福された恵みの賜物としての生涯を歩むことがゆるされています。そして、その生涯を歩む中で、その人だけに与えられた能力、置かれた状況、境遇、果たさなければならない使命と役割といった、そのような恵みの賜物をもいただくのです。

さまざまな試練、苦難に遭い、不安と恐れ、虚脱感、無力感に陥ることもあるでしょう。しかし、いかなる時も「わたしたちは主キリストに結ばれており、キリストに対する信仰により、確信をもって、大胆に神に近づくことができます」(12節)。

久保 浩文(松山教会)