人間の心をよくご存じの主イエス | ヨハネによる福音書 2章

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ヨハネによる福音書 2章

しかし、イエス御自身は彼らを信用されなかった。それは、すべての人のことを知っておられ、人間についてだれからも証ししてもらう必要がなかったからである。イエスは、何が人間の心の中にあるかをよく知っておられたのである。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 ヨハネによる福音書 2章24節~25節

人間の心をよくご存じの主イエス

主イエスは、自分たちの利益しか考えない商人たちを神殿から追い出された後、過越祭の期間中、エルサレムに滞在なさいました。そして、主イエスは神の子メシアであると、人びとが信じるようなしるしをあらわされました。そこで、多くの人びとが主イエスを信じるようになります。

ところが、その次に衝撃的なことが書いてあります。主イエスは人びとを信用されなかった(24節)。これは、いったい、どういうことなのでしょうか。

実は、商人たちと、しるしを見て信じた人びととは、自分の利益しか考えない、つまり、自己中心という点において同じでした。

このことは、私たちにも当てはまります。主イエスは自己中心の心を信用されません。それで、もし、私たちが信用に値するへりくだる心を持ち得ていたならば、主イエスがこの世にお出でになって、十字架で死んでくださる必要もなかったでしょう。しかし、私たちには自己中心の心があります。だからこそ、主イエスは十字架で死んでくださることで、その罪を取り除いてくださったのです。

長谷川 潤(四日市教会)