鶏が鳴いた | ヨハネによる福音書 18章

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ヨハネによる福音書 18章

シモン・ペトロは立って火にあたっていた。人々が、「お前もあの男の弟子の1人ではないのか」と言うと、ペトロは打ち消して、「違う」と言った。…「園であの男と一緒にいるのを、わたしに見られたではないか。」ペトロは、再び打ち消した。するとすぐ、鶏が鳴いた。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 ヨハネによる福音書 18章25節~27節

鶏が鳴いた

主イエスはペトロに言われました。「わたしの行く所に、あなたは今ついて来ることはできないが、後でついて来ることになる」。ペトロは豪語しました。「主よ、なぜ今ついて行けないのですか。あなたのためなら命を捨てます」。主はおっしゃいました。「わたしのために命を捨てると言うのか。はっきり言っておく。鶏が鳴くまでに、あなたは3度わたしのことを知らないと言うだろう」(13章36~38節)。

ペトロは、主の十字架の道について行けると思っていました。しかし、主はよくご存じでした。まだ、ペトロは主について行くだけの準備はできていなかったのです。

主がおっしゃったとおり、主が捕らえられると、ペトロは3回、「あの人の弟子ではない、あの人のことを知らない、あの人とは関係ない」と、主との関係を否定しました。

ペトロは本心から、自分は命をかけてでも主について行くと思っていましたが、準備が整うまでは、私たちには主に従いゆく力はないのです。けれども、主が、やがて私たちが主について行けるようにと、忍耐の限りをつくして、私たちを整えてくださいます。

芦田 高之(新浦安教会)