神の言葉への確信 | 使徒言行録 20章

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使徒言行録 20章

そして今、神とその恵みの言葉とにあなたがたをゆだねます。この言葉は、あなたがたを造り上げ、聖なる者とされたすべての人々と共に恵みを受け継がせることができるのです。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 使徒言行録 20章32節

神の言葉への確信

伝道者パウロは、何を語ったのでしょうか。彼は「神に対する悔い改めと…主イエスに対する信仰」を語りました(21節)。「神の恵みの福音」を語りました(24節)。「神の御計画をすべて」語ったのです(27節)。

彼は、どのように福音を語ったのでしょうか。彼は「言葉を尽くして」語りました(2節)。「役に立つことは一つ残らず」語りました(20節)。「公衆の面前でも方々の家でも」語りました(同)。「ひるむことなく」語りました(27節)。そして、「一人一人に夜も昼も涙を流して」語ったのです(31節)。

全身全霊を込めて語りつづけたパウロ。パウロは最後にこう述べます。「そして今、神とその恵みの言葉とにあなたがたをゆだねます。この言葉は、あなたがたを造り上げ、聖なる者とされたすべての人々と共に恵みを受け継がせることができるのです」。

全力で語りつづけたパウロには、神の御言葉の力に対する全き確信がありました。この確信だけが、伝道者を伝道者たらしめます。そして、神の御言葉こそが、すべての信仰者を生かす神の力、神の恵みの源です。

袴田 康裕(神戸改革派神学校)