民に応答する主 | 詩編 75編

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詩編 75編

「わたしは逆らう者の角をことごとく折り
従う者の角を高く上げる。」日本聖書協会『聖書 新共同訳』 詩編 75編11節

民に応答する主

この詩には、二種類の「わたし」が出てきます。神に感謝をささげ、その御業を物語り、神にほめ歌をささげる「わたし」「わたしたち」と、時を選び、裁きを行い、地の柱を固め、驕る者逆らう者を戒める「わたし」です。感謝をささげる「わたし」は礼拝する神の民であり、裁きを告げる「わたし」は、民に語りかける神です。礼拝は、神と私たちの対話なのだと言うことができます。礼拝において、私たちは神の御声に耳を傾けて、神に応答します。

主なる神は、礼拝において、「お前たちの角を高くそびやかすな」とおっしゃいます(6節)。私たちはしばしば神を見失い、自己中心になり、高ぶることに陥ります。主なる神は、その私たちを戒め諭して、神の御前にへりくだることへと導かれます。自らの罪を悟り、神の御前に低くされることこそ、礼拝の最大の恵みです。

私たちは明日の主日、それぞれの礼拝に出席して、主なる神を賛美します。そのとき、神は私たちに語りかけて、私たちを神の御前の謙そんへと導き、「わたしは…従う者の角を高く上げる」と宣言してくださいます。

長田 詠喜(新所沢伝道所)