平和を実現する人たち | マタイによる福音書 5章3-12節

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マタイによる福音書 5章3-12節

平和を実現する人々は、幸いである、
その人たちは神の子と呼ばれる。
義のために迫害される人々は、幸いである、
天の国はその人たちのものである。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 マタイによる福音書 5章9節~10節

平和を実現する人たち

八つの幸いについて主イエスが語る有名な言葉です。私たち信仰者が「平和を実現する人々」と呼ばれています。その平和はどのようにして実現するのでしょうか。

「平和を実現する人々」に続いて、「義のために迫害される人々は、幸いである」とあります。この迫害とは、皆が何の問題もないと思っている場所で、異なった思いを持つために存在しないかのように扱われてしまうことだと言えます。それはヘブライ人への手紙の、外へと追い出されるキリストの姿に重なります。「イエスもまた、…門の外で苦難に遭われたのです」(13章12節)。さらに、「だから、わたしたちは、イエスが受けられた辱めを担い、宿営の外に出て、そのみもとに赴こうではありませんか」(同13節)と続きます。

主イエスを信じるゆえに、自分の存在が軽んじられ、疎外感を味わうことがあるかもしれません。けれども、それは主が受けられた辱めを共に担うことにほかなりません。そこに幸いがあり、その人こそ天の国の住人なのです。こうして私たちがただ主イエスと共にあるときにこそ平和が実現します。

杉山 昌樹(上福岡教会)