謙遜さ、柔和さ | エフェソの信徒への手紙 4章

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エフェソの信徒への手紙 4章

神から招かれたのですから、その招きにふさわしく歩み、一切高ぶることなく、柔和で、寛容の心を持ちなさい。愛をもって互いに忍耐し、平和のきずなで結ばれて、霊による一致を保つように努めなさい。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 エフェソの信徒への手紙 4章1節~3節

謙遜さ、柔和さ

3章まで神のすばらしい永遠の救いの計画や恵みなど教理的なことを教えてきたパウロは、4章から手紙の読者に実践的勧めをします。但し、「神から招かれたのですから」と、あくまで神の恵みを確認した上で勧めます。

では何から勧めるでしょうか。霊的一致です(3~13節)。しかし、そのために、「一切高ぶることなく、柔和で、寛容の心を持ちなさい。愛をもって」と述べ、謙遜、柔和、寛容、愛という人格的特質に触れます。それも特に謙遜、柔和(直訳「すべての謙遜と柔和」)という点から始めます。これは何と大切でしょうか。キリスト者は、実践や行動に先立ち、信仰による自らの人格がまず問われるべきことを教えられます。それも、特に神の前での謙遜さや柔和さからです。主イエスも山上の説教の冒頭で「心の貧しい人々、悲しむ人々、柔和な人々」をあげ、キリスト者の最も幸いな人格的特質の筆頭に、謙遜や柔和をあげられます。真に神に喜ばれる私たちの具体的な行動は、これらから生れることを重ねて教えられます。

主よ、私たちをまず謙遜で柔和な者にしてください。

田村 英典(岡山西伝道所)