愛は耐える | 雅歌 2章

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雅歌 2章

エルサレムのおとめたちよ
野のかもしか、雌鹿にかけて誓ってください
愛がそれを望むまでは
愛を呼びさまさないと。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 雅歌 2章7節

愛は耐える

わたしの恋人は「茨の中に咲きいでたゆりの花」(2節)。「森の中に立つりんごの木」(3節)。若者もおとめも、互いの姿しか目に入りません。恋の始まりです。

恋は、互いへの眼差しだけではありません。世界を一変させます。「冬は去り、雨の季節は終った。花は地に咲きいで、小鳥の歌うときが来た。…いちじくの実は熟し、ぶどうの花は香る」(11-13節)。すべてが輝いて見えます。命の輝きに満ちています。

その中で、相手に抱かれることを願い(6節)、相手の声に心ときめき(8節)、二人だけの特別な関係を求め(16節)、すぐにでも会いたいと気持ちはいつでもはやるのです(8、17節)。

けれども、おとめは忍耐します。「愛がそれを望むまでは愛を呼びさまさない」と。単なる欲望や形だけの愛ではない、本物の愛を彼女は求めているからです。

愛には、いつでも邪魔が入ります(15節)。しかし、困難に直面すればするほど、愛は強くされるでしょう。

愛は「すべてを忍び、すべてを信じ、すべてを望み、すべてに耐える」ものだからです(1コリ13章7節)。

吉田 隆(甲子園伝道所)