夫婦の愛~その後 | 雅歌 5章

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雅歌 5章

恋しい人の言葉を追って
わたしの魂は出て行きます。
求めても、あの人は見つかりません。
呼び求めても、答えてくれません。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 雅歌 5章6節

夫婦の愛~その後

結婚はゴールではなく、スタートです。夫婦の愛の生活は、一緒になって終わるものではありません。結婚によって始められた、一人の男と一人の女の愛は、様々に試されながら、行ったり来たりを繰り返します。

夫は、妻との交わりを喜びとしています(1節)。夜遅くなった夫に対し、妻もまた「心は目覚めて」待っていました(2節)。妻は、夫に文句を言うような素振りを見せますが(3節)、その実、「胸は高鳴りました」(4節)。

ところが、何があったのか、突如として夫がいなくなります(6節)。実際に用事があって出て行ったのか、それとも疲れた夫が自分だけ先に寝入ってしまったのか、いずれにせよ妻は喪失感の中に取り残されます。

そうしてかつて恋人を失う不安にさいなまれた時(3章1-3節)の記憶が、よみがえります。せっかく夫の愛を独占したと思っていた妻の心は、恋人時代にもまして深く傷つくのです(7節)。

それでも、あなたたちは理想のカップルよと褒められる(9節)と、一転、のろけ話を始めます(10節以下)。

夫婦の愛は、難しい!

吉田 隆(甲子園伝道所)