主の霊と力によらなければ | ミカ書 3章

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ミカ書 3章

しかし、わたしは力と主の霊
正義と勇気に満ち
ヤコブに咎を
イスラエルに罪を告げる。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 ミカ書 3章8節

主の霊と力によらなければ

南王国ユダの民に向かって糾弾するミカの言葉は激しさを増していきます。世の為政者たちは富める者たちに味方し、民を食い物にし、「善を憎み、悪を愛する者」となっていたからです(2節)。裁判官、祭司、預言者たちまでもが、報酬目当てに忖度する者に成り下がってしまっていました(5、11節)。それゆえ為政者たちが主に助けを叫び求めても、預言者たちが、夜、幻を求めても、主はお答えになりません。

ミカはそのような時代の中で、為政者、裁判官、宗教的指導者らに対し、罪と裁きを大胆に宣告します。彼らの罪とその責任を問うことは、いつの時代も勇気のいることです。権力者や支配者に神の御心を宣告し、悔い改めを求めることは、人間的な力でできることではありません。ミカを立ち上がらせたのは、主の力と霊、主の正義と勇気でした。

力ある者を前にして心が怯えてしまう私たちですが、主イエスによって、神の霊と力に満たしていただけるのです。「神は、おくびょうの霊ではなく、力と愛と思慮分別の霊をわたしたちにくださったのです」(2テモ1章7節)。

漆崎 英之(金沢伝道所)