あなたがたはわたしの友である | ヨハネによる福音書 15章11-17節

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ヨハネによる福音書 15章11-17節

わたしがあなたがたを愛したように、互いに愛し合いなさい。これがわたしの掟である。友のために自分の命を捨てること、これ以上に大きな愛はない。わたしの命じることを行うならば、あなたがたはわたしの友である。…わたしはあなたがたを友と呼ぶ。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 ヨハネによる福音書 15章12節~15節

あなたがたはわたしの友である

ヨハネ福音書から「わたしは~である」をテーマに、というのがわたしへのご依頼でした。しかし、最後に「あなたがたはわたしの友である」との言葉を取り上げたくなりました。この言葉の奥に、「わたしはあなたがたの友である」との声が聞こえてきます。

人間は皆、神からはぐれ、人からはぐれた罪人ですから、本質的に寂しさを抱えている存在なのだと思います。夫婦であっても他人です。親子であっても、血がつながっているだけで、本質的には「他者」です。「他者」と完全には分かりあうことはできません。そして誰もが、「他者」よりも自分が大切です。それが人間です。でも、だからこそ、友がほしい。そのように切実に祈り求めるのもまた、人間です。だから神は、イエス・キリストという、まことの友を与えてくださいました。

この主イエスのもとで、この方に愛された者たちが、互いに愛し合い、信仰の友情を育み合うことを、主は願っておられます。私たちも願っているはずです。「友のために命を捨てる」、そういう愛は、主イエスの友としていただいた私たちの内にも、きっともうすでに生じています。

坂井 孝宏(湘南恩寵教会)