いかに幸いなことか、主を畏れる人 | 詩編 112編

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詩編 112編

まっすぐな人には闇の中にも光が昇る
憐れみに富み、情け深く、正しい光が。
憐れみ深く、貸し与える人は良い人。
裁きのとき、彼の言葉は支えられる。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 詩編 112編4節~5節

いかに幸いなことか、主を畏れる人

詩編112編は、その前の111編と対になっている詩編です。二つの詩編はつながっています。111編の最終節の「主を畏れることは知恵の初め」は、112編の出だし、「いかに幸いなことか、主を畏れる人」に重なっています。

111編が、ひたすら神の御業を賛美したのに対し、これに続く112編は、その恵みの神を畏れて従う者の幸いを歌います。彼の子孫は祝福され、彼自身も多くの富に恵まれるのです。さらに闇の中にあっても光を受けると約束されています。神の恵みの光に照らされ、自らも光となって貧しい人々を助けるのです。「その心は、固く主を信頼している」、「彼の心は堅固で」とあります(7、8節)。彼の心は、どんなことがあっても揺らぐことなく、絶えず主に信頼しています。人の評価ではなく、神が覚えていてくださることを喜ぶからです。

私たちは、世の人びとの評価に心が揺れ、右往左往しがちです。しかし、この詩人のように、最後に与えられる栄光に心を馳せ、希望を持って歩みましょう。

禰津 省一(熊本伝道所)