新しい歌を主に向かって歌え | 詩編 149編

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詩編 149編

ハレルヤ。
新しい歌を主に向かって歌え。

主は御自分の民を喜び
貧しい人を救いの輝きで装われる。

口には神をあがめる歌があり
手には両刃の剣を持つ。

王たちを鎖につなぎ
君侯に鉄の枷をはめ
定められた裁きをする。

ハレルヤ。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 詩編 149編1節、4節、6節、8~9節

新しい歌を主に向かって歌え

主に向かって歌う「新しい歌」には、主が新しい御業を行われるという期待が込められています。賛美するのは、主の慈しみに生きる人、イスラエル、シオンの子、主の民、貧しい人です。貧しい人とは、主の前にへりくだり、主の慈しみを慕い求める者です。

主が新しい業をなされるとき、王なる主に反逆し、主の民を苦しめる者に、裁きが下されます。国々、諸国の民、王たち、君侯が、鎖につながれ、鉄の枷をはめられます。それにより、主の民は、解放され、救いの輝きで装われます。

この詩でドキッとするのは、「口には神をあがめる歌」「手には両刃の剣」の節です(6節)。主の民が手に剣を持ち、自らの手で報復し、神を賛美するイメージです。宗教戦争において実際に歌われたこともあるとのことです。

貧しい者が幸いを受ける神の支配が、主イエスにより到来しました(ルカ6章20節)。十字架へとへりくだられた主イエスを神は引き上げ、神賛美は終末において完成します(フィリ2章6~11節)。復讐心を手放し、手にした御言葉の剣を自らに向け(エフェ6章17節)、悔い改め心新たに、「ハレルヤ」と賛美します。

岩崎 謙