「恐れるな」主が戦ってくださる | 申命記 3章

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申命記 3章

「彼らを恐れてはならない。あなたたちの神、主が自らあなたたちのために戦ってくださる。」日本聖書協会『聖書 新共同訳』 申命記 3章22節

「恐れるな」主が戦ってくださる

かつての荒れ野の旅を思い起こして語るモーセの説教は、これから約束の地に入ろうとしている新しい世代に向けての励ましであり、勧告です。すでに起こった過去の歴史は、主の御業として思い起こされて、これからの教訓となります。

アモリ人の王シホンとの戦い、そしてバシャンの王オグとの戦いは、イスラエルにとって輝かしい勝利の記憶となりました。それは、カナンを前にして脅えて滅びていった前の世代とは異なるイスラエルの姿です。けれども、その出来事を通してモーセが伝えるのは、イスラエルの雄姿ではなく、主の御業です。主と共にあってこそ、イスラエルには栄光が輝くのであって、そうでなければ荒れ野で滅びるほかはありません。

イスラエルの戦いを戦うのは主なる神御自身です。それを忘れたときにイスラエルは力を失い、敵を前に怖じけづきます。アモリ人の地での二つの戦いは、主がイスラエルのために戦ってくださった聖なる記憶であり、イスラエルが勇気を奮い起こす根拠です。「恐れるな」との呼びかけには、まず主が戦ってくださった、という歴史的な根拠があります。主イエスの勝利を信じる私たちは、「恐れるな」と呼びかけを、今も私たちの日々の励ましとして聞いています。

【祈り】

イスラエルの聖なる御神、私たちの信仰の戦いにも、あなたの力が及んでいることを信じさせてください。

牧野 信成(長野佐久伝道所)