福音はユダヤとサマリアへ | 使徒言行録 6-8章

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使徒言行録 6-8章

使徒たちのほかは皆、ユダヤとサマリアの地方に散って行った。
…さて、散って行った人々は、福音を告げ知らせながら巡り歩いた。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 使徒言行録 8章1節、4節

福音はユダヤとサマリアへ

聖霊降臨によって出発したキリスト教会は、主の言葉を恐れずに語り続け、主を信じる多くの者たちが起こされました(5章14節)。このことは大きな喜びでしたが、信徒の数が増えたことにより、使徒たちだけで多くの信徒を支えるのには限界がありました。一部の信者から不満の声があがったのです(6章1節)。そのため、信徒たちが見過ごされることがないために、新しい奉仕者が7名任命されることになりました(6章5節)。使徒言行録はここから8章にかけて新奉仕者のステファノとフィリポに焦点を当てています。

ステファノの弁論と、その後の石打ち刑が引き金となり、エルサレム教会に対する激しい迫害が始まりました。これまでの迫害はおもに使徒たちに向けられていましたが、今回は信徒も含まれていました。そのため、信徒たちはエルサレムから散らされてしまいます(8章1節)。このことは出発したばかりのエルサレム教会にとって大きな試練でした。

しかし、神の御心は計り知れません。「散って行った人々は、福音を告げ知らせながら巡り歩いた」。この大迫害がきっかけとなって福音がユダヤ・サマリア地方へ広がることになりました。主の約束(1章8節)は必ず実現します。

【祈り】

主よ。あなたの御心は計り知れません。この世界をあなたの福音で満たしてください。

高内 信嗣(山田教会)