ただ一度の決定的な救い | ヘブライ人への手紙 7-9章

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ヘブライ人への手紙 7-9章

ところが実際は、世の終わりにただ一度、御自身をいけにえとして献げて罪を取り去るために、現れてくださいました。
日本聖書協会『聖書 新共同訳』 ヘブライ人への手紙 9章26節

ただ一度の決定的な救い

人間は「ただ一度死ぬ」と定められています(9章27節)。死を恐れるのは、死の後に裁きがあることを予感しているからです。第一のアダムと共に神に罪を犯したからです。解決の道はあるのでしょうか。罪の赦しと清めのためには血を流さなければなりません。神は天におられますが、祭司はひな型としての地上の聖所で身代わりの動物の血を繰り返し神に献げてきました。しかし、動物の血は根本的な解決に至りません。

愛深い神は、第二のアダムであるキリストを仲介者として与えてくださいました(8章6節)。罪を取り去るためです。キリストは天にある本物の聖所に、永遠の大祭司として、十字架の上で流された御自身の血を携えられました。死人の中から復活し、天の父なる神の前に出て受け入れられたのです。繰り返し血を携えて地上の聖所に入る大祭司とは違います。「義の王、平和の王」と呼ばれるメルキゼデクと同じような永遠の大祭司キリストは、御自身を傷のないものとして、ただ一度献げられたのです(9章28節)。

ただ一度御自身を献げられることで新しい救いの時代が始まりました。十字架の死は、過去・現在・未来にわたる人びとの死の唯一の解決です。決定的な救いです。

【祈り】

神様、死の解決が与えられて感謝します。喜んで福音に生きる者になれますように。

西堀 則男