神の忍耐に応えて福音を伝える | ペトロの手紙二 1-3章

RCJメディアミニストリー「ふくいんのなみ」のトップページへ戻る

ペトロの手紙二 1-3章

ある人たちは、遅いと考えているようですが、主は…一人も滅びないで皆が悔い改めるようにと、あなたがたのために忍耐しておられるのです。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 ペトロの手紙二 3章9節

神の忍耐に応えて福音を伝える

教会の最初の頃、信徒たちは、キリストの再臨の日がすぐに来ると考えていました。しかし、なかなか再臨が実現しないのを見て、「主が来るという約束は、いったいどうなったのだ」と言う人たちが出てきました。再臨を遅いと考える人たち、再臨を疑う人たちがいたのです。

今日に至るまでキリストの再臨は来ていませんから、この問題は私たちにとっても無視できません。しかし、時間を支配しておられるのは神です。「主のもとでは、一日は千年のようで、千年は一日のようです」(3章8節)とあるとおりです。早いとか遅いとか、人間の時間の尺度ではかることがそもそも間違っています。

神は再臨を遅らせておられるのではなく、皆が悔い改めるようにと、私たちのために忍耐しておられるのです。ここで「忍耐」は「寛大」という意味の言葉です。皆に悔い改めて救われてほしいという神の熱心、忍耐・寛大な愛のゆえに、まだ再臨が来ていないということです。

私たちにとって今は、再臨の時を推し測る期間ではありません。そうではなく、主の忍耐に応えて、周囲の人たちに福音を伝えるために、主の御業に参加していく大切な期間なのです。

【祈り】

主よ、あなたの忍耐によって今の時があることを感謝します。この時に精一杯あなたに仕えさせてください。

金原 義信(豊明教会)