全き正しい心をもって | 歴代誌上 29章

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歴代誌上 29章

「わたしは正しい心をもってこのすべてのものを寄進いたしました。また今、ここにいるあなたの民が寄進するのを、わたしは喜びながら見ました。」日本聖書協会『聖書 新共同訳』 歴代誌上 29章17節

全き正しい心をもって

神の祝福の内に歩むためには、神に対する真実な礼拝が大切であるというのがダビデの確信でした。そのためにダビデは多くの犠牲を払ってでも神殿建築の準備をしようと決意し、実行しました。それに促されるようにして多くの民も献げ物をしました。

私たちは、献げ物の豪華さや量など、外面的なことに目を奪われがちです。しかし、神はささげる者の心を見られます。強いられたり脅されたりして渋々ささげるのか、神の栄光のためにささげるかを見られるのです。

イスラエルは恵みによって神の民とされたにも関わらず、異教の神々に心惹かれて何度も神に背きました。外面的には真っ当な信仰者のようであっても、心は神に逆らっていました。いかなる献げ物によっても自らの罪を償いえず、神に受け入れられません。そのイスラエルの民に希望を語るのが歴代誌です。

歴代誌は、イスラエルの民が「全き心」、「正しい心」をもって献げ物をしたと記します。それは、神が愛と恩寵の眼差しで見てくださっているということにほかなりません。私たち一人ひとりもまた、神の愛と恵みの眼差しによって見られています。神の恵みの業に仕えるところに私たちの希望はあるのです。

【祈り】

あなたは罪人の心に全き心を与えてくださいます。あなたの救いの御計画に献身できますように。

常石 召一(大阪教会)