信教の自由のために祈ろう | ペトロの手紙一 3章13-15節

RCJメディアミニストリー「ふくいんのなみ」のトップページへ戻る

ペトロの手紙一 3章13-15節

心の中でキリストを主とあがめなさい。あなたがたの抱いている希望について説明を要求する人には、いつでも弁明できるように備えていなさい。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 ペトロの手紙一 3章15節

信教の自由のために祈ろう

明治憲法下の1873年のこと、2月11日が日本国が成立した日として、「紀元節」と呼ばれる祝日とされました。日本神話に由来する天皇制国家の形成のためでした。やがて第二次世界大戦時には天皇を「現人神」として崇拝することがすべての人びとに強要されました。キリスト教会をはじめ他の宗教にも迫害と弾圧が続きました。著しく信教の自由が侵されてしまったのです。

敗戦後、「紀元節」は廃止されました。しかし、1966年に「建国記念の日」が制定され、事実上復活しました。危惧の念を覚えた日本のキリスト教界は、教派の枠を超えて、2月11日を「信教の自由を守る日」と呼んで大切にするようになりました。

きょうも各地の教会で信教の自由を覚えて、講演会などが行われることでしょう。歴史を振り返り、信教の自由の意味を信仰において深く考えるときとしたいものです。

また同時に、アジア、中近東、アフリカなどで、抑圧的な政治によって、個人の自由や信教の自由が強い力で踏みにじられていることを覚えます。ミャンマー、中国などの教会は、日本の戦時下が再現されるような迫害の中にあります。きょうのこの日、私たちは、そのような世界の国々のためにも祈りをささげます。

【祈り】

主よ、この国とこの世界を、心に留めてください。信教の自由を御力によってお守りください。

長谷川 潤(四日市教会)