苦境の中で主の最善の道を歩む | 使徒言行録 8章

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使徒言行録 8章

しかし、信仰深い人々がステファノを葬り、彼のことを思って大変悲しんだ。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 使徒言行録 8章2節

苦境の中で主の最善の道を歩む

ステファノが殉教した日、エルサレムの教会に対して大迫害が起こり、使徒たちのほかは皆、ユダヤとサマリアの地方に散って行きました。しかし、「信仰深い人々」は、エルサレムに留まり、ステファノを葬ることを選びます。彼のことを思い、胸を打つほどの悲しみを表しました。ここに、勇気ある行動とともに、迫害下で恐れることなく、神の御前にある者としてなすべき事に徹した態度を見ることができます。聖霊に満たされて最高法院の罪を明るみに出し、受難の主を証ししながら、ステファノは、最高法院に即刻、石打の刑に処された人物です。その葬りには余程の勇気と決意を要したことでしょう。その葬りを行った「信仰深い人々」とは、必ずしもキリスト者だけではなく、ステファノの殺害を認めないユダヤ人も含まれていたと思われます。迫害下で、地方に散って行った人が間違っていたのでもありません。いずれも、御心に適った事でした。

聖霊に導かれたフィリポは、サマリアでキリストを宣べ伝え、そこで、多くの人々が救われて、洗礼を受けました。更に、エルサレムからガザへ向かう道に遣わされ、そこで馬車に乗ったエチオピアの女王カンダケの高官が救われます。苦境の中で、主の最善の道を見ることができます。

【祈り】

主よ、どのような境遇の中に置かれても、あなたの備えておられる最善の道を共に歩ませてください

宮武 輝彦(男山教会)