ラジオとわたし

韓国ソウル市 徐南鎬(ソナムホウ)

 主の御名を賛美致します。
 私がキリスト教を信じ始めたのは今から21年前のことです。この世を去って今はいない妻は結婚前からのクリスチャンで、熱心に教会に通っていました。当時某高等学校の庶務課長だった私は、韓国伝統の儒教思想に心酔していましたので、妻の熱心な信仰の態度が気に入らず憎悪感を持つようになり、なんとかしてやめさせようと思い何回も説得してみました。ところが妻は、説得されるどころかかえって私にキリストの信仰を真剣に勧めるのでした。しかし、私がその気になるはずがありません。日曜日など家でゆっくりとくつろぎながら、妻が作ってくれるご馳走でも食べたいと思うのですが、妻は子供を連れて教会に行ってしまうような状態で、日曜など私は孤独な時間の中で過さねばならない不愉快な日でした。
 私がキリストの信仰に入ったのは55才の時で、その時妻は胃癌になっていたのです。或る日最後を予感したかのように私の手を取り、「私のこの世での生命はもうすぐ終ります。私が死んだ後、どうぞキリストの福音を受け入れて子供たちと一緒に教会に通ってください。」と再三再四涙で訴えるのでした。これが私のイエスを信じ始めたきっかけになりました。その後、妻のいない家で淋しい暮らしの中でも家族と一緒に教会に通いながら信仰を失わずに今日まで続けることが出来たのは、キリスト改革派ラジオ伝道部の放送を聞くようになったからでした。私の信仰の為にラジオが大きな支えになっていることを感謝しております。
 或る晩のことです。ラジオのダイヤルを回している中になつかしい日本語の放送が耳に入ってきました。そして、その放送がキリスト改革派ラジオ伝道部の放送であることを知るようになりました。その後だんだんと放送に親しむようになって毎晩聞いている中に、「あすへの窓」の石井正治郎先生の担当の番組に興味と感謝の念を持つようになり殆ど欠かさず聞くようになりました。放送で聞いたことを手紙に書き石井先生に送ったり返事をいただいたりする中に石井先生とは自然と親しくなり、私の東京訪問の時にも、石井先生の御訪韓の時にもお互いに交流することが出来たことは、キリストの信仰の交わりを通じて両国キリスト者の相互提携の為に、また両国民の善隣友好の為にも大いに寄与することができたと確信しております。 ラジオ伝道部の御発展とスタッフの皆様の御健闘をお祈りして筆を置きます。
(禾谷洞教会執事)

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