2005年1月28日(金)「天国のパスポート」 安田恵嗣(勝田台教会牧師)

 ご機嫌いかがですか。勝田台教会牧師の安田恵嗣です。

 パウロがくりかえし丁寧にフィリピの教会に説き明かしていること、それは彼らが天国の国籍を持つ国民なのだ、ということです。これからそうなるというのではなく、努力してそうなるというのでもありません。既にそのようになっているというのです。そのことを分かって欲しいというのです。

 なぜ、そのように言えるのかと言えば、それはキリストが十字架で死んでくださったからです。私たちを天国に迎え入れるために、いのちを捨ててくださったからです。神さまの愛が、信じる私たちを天国の国民にしてくださったのです。

 私たちは天国発行のパスポートを持ってこの世を旅しているのです。そのパスポートには、私たちが天国の国民であることが明記されているのです。旅を終えて天国に帰れば、喜んで迎えていただけるのです。入国する国民に入国する条件として何かの業績の提示を求める国があるでしょうか。その国の国民であれば、必ず入国できるはずです。

 だから、私たちは必ず天国に入国ができるのです。こんな自分では、と恐れたり不安になる必要は全くありません。ただキリストの恵みを信じて与えられたパスポートである聖霊のしるしを大切にすればいいのです。

 この恵みにすべての人がとどまっていて欲しい。これが伝道者パウロの願いなのです。