2005年2月22日(火)「心の深みに」

 いかがお過ごしでしょうか。新所沢教会の長石です。

 私たちの教会では、昨年暮れに教会堂の屋根と外壁の塗装工事を行いました。工事の段取りを見ていて、学んだことがあります。それはペンキを塗るまでに何段階も下地を整えるという作業があるということです。

 ペンキは上から塗れば、それで済むというわけにはいかないのです。とくにスレート瓦の屋根の塗り替えには、まず高圧洗浄機で汚れを洗い流す作業が必要です。それから下地となる塗料を塗り、その上からペンキを塗るのです。そういう下準備がないままにペンキを塗ると、すぐに剥がれてしまうのだそうです。

 私たちの信仰生活にも、下地を整える働きが必要です。それは、私たちの心の奥深くに働かれる聖霊の御業です。神を信じることができるのも、聖書の教えを理解し、それを喜び、それに従って生きようとするのも、すべては聖霊の働きによるのです。

 イエス様は、外側ばかりに気を遣う偽善者に向けて言われました。

 「外側を造られた神は、内側もお造りになったではないか。」(ルカ11:40)

 裏表のない真実な生き方は、私たちの心の深みに働いてくださる聖霊の働きがあってこそできるのです。その恵みが今、この話を聴かれるあなたの心にも、確かに働いておられるのを、あなたはご存知でしょうか?