2005年5月10日(火)「虚栄心からではなく」

 ご機嫌いかがですか。勝田台教会牧師の安田恵嗣です。

 はじめに聖書の言葉をお読みします。新約聖書のパウロが記しましたフィリピの信徒への手紙2章2節から5節の御言葉です。

「同じ思いとなり、同じ愛を抱き、心を合わせ、思いを一つにして、わたしの喜びを満たしてください。何事も利己心や虚栄心からするのではなく、へりくだって、互いに相手を自分よりも優れた者と考え、めいめい自分のことだけでなく、他人のことにも注意を払いなさい。互いにこのことを心がけなさい。それはキリスト・イエスにも見られるものです」。

 いかにも常識的な、だれでも分かっていることだと思います。でもこれが本当にはたいへん難しいことであることをパウロはよく承知していました。それは私たちにも覚えがあります。いくら言われても、自分ひとりの力では、実行できないのです。

 このような生き方を与えてくれる力、それはキリストから来るのです。

 「虚栄心」、見栄をはりたがる思いは、なかなか私たちに絡みついて離れようとしません。キリスト・イエスのもとに戻らない限り解き放たれることのない罪が、ここにもあります。

もしあなたがキリストの姿を見て、そこから励ましを受けているのなら、キリストの愛を見て、それに慰めを受けているのなら、聖霊の働きによって、生きているキリストの言葉を聞いているのなら、人を愛し、人と共に生きる力が与えられるのです。