2005年6月7日(火)「世代という単位」

 いかがお過ごしですか。新所沢教会の長石です。

 変化の著しい現代にあって、私たちの日常生活も、目まぐるしく時が流れていきます。時計を眺めているだけで、1秒、10秒、1分と時が過ぎます。そうして私たちの人生の年月もどんどん刻まれていきます。

 ところで時間を表す単位とは必ずしも言えませんが、「世代」という言葉があります。この世代という単位には、物理的に刻まれる単位とは異なって、血の通った響きが感じられます。

 イエス様も今から約2000年前に、一つの世代の中に生涯を送られました。30数歳という短いご生涯でしたが、無限の価値がありました。なぜなら、この生涯に至るまでのすべての世代、そしてこの生涯の後に続くすべての世代が、皆この方によって救われるからです。

 ちょうど織物の一目一目のように、私たちの人生は、折り重なって世代を形成し、時を共有し、時代を築いています。神は、その中で生きる私たち一人ひとりの人格に向かって語っておられます。聖書は、罪の中にある私たちを、キリストへと導くための神の言葉です。決して抽象的なことだけを語っているのでなく、また特定の時代や、世代にだけ語られているのでもありません。むしろすべての歴史を包み込む視野から、あなた自身に語られる生ける神の、確かな、救いの言葉なのです。