2005年6月10日(金)「真理とは何かという問い」

 いかがお過ごしですか。新所沢教会の長石です。

 「真理とは何か?」この問いに対して、聖書は明瞭な答を私たちに教えています。例えば、イエス様御自身が、「わたしが道であり、真理であり、命である」と語っておられます。しかし同時に聖書は、「真理とは何か?」と問う者の態度や、関心や、目的によっては、それに対する答え方も異なってくることがあることも教えています。たとえば、かつてイエス様が十字架刑の判決を受けられる直前に、ローマ総督ポンテオ・ピラトに、個人的にこの同じ質問を受けられました。ピラトは言いました。「真理とは何か?」しかし彼は、そう質問しただけで答を聴く間もなく、イエス様の前を立ち去りました。この時ピラトは、「お前を釈放する権限も、十字架につける権限も、このわたしにあることを知らないのか。」との高飛車な態度をもってイエス様に向かっていたからです。これはとても不幸なことでした。

 神の御言葉である聖書は、一貫して、イエス・キリストが救い主であり、この方こそが真理であると語っています。イエス様を前にし、個人的に質問しても、心に覆いがかかっていては、イエス様について知ることも、真理を知ることもできません。「真理とは何か?」その答は、あなたがキリストを信じるという心の態度を通して、得ることができるのです。