2005年8月17日(水)「生きることを止めないで」

 ご機嫌いかがですか。勝田台教会牧師の安田恵嗣です。

 インド出身のカトリック司祭であるアントニー・デ・メロの言葉に、次のようなものがあります。

「あなたが変わるのを止めるその日、あなたは生きることを止めている」。

 とても刺激的な言葉です。しかし、とてもいい言葉だと思いませんか。変えられるのを拒むとき、あなたは生きることを止めている、と言い換えてもよいでしょう。

 新約聖書のコリントの信徒への手紙二の4章16節にこのような言葉が記されています。「わたしたちは落胆しません。たとえわたしたちの『外なる人』は衰えていくとしても、わたしたちの『内なる人』は日々新たにされていきます」。

 ここで言われています「外なる人」とは、人間の肉体や外面的なことではなくて、敢えて言えば、信仰によらないことです。「『外なる人』は衰えていく」というのは、肉体が衰えるとか、年をとるということだけではありません。外なる人がなぜ衰えるのかといえば、キリストに仕えるために、自分を縛りつけている鎖をはずすということです。信仰によらないことは衰えても、信仰はますます健やかに成長していくということなのです。自然にそうなるというわけではなくて、キリストに救われて、新しくされることによってであります。私たちの努力や精進によってではなくて、キリストによるのであります。