2005年9月13日(火)「道に迷ったとき」

 いかがお過ごしですか。新所沢教会の長石です。

 知らない土地で道に迷ったとき、通りすがりの人に、道を尋ねたことが誰しもあるでしょう。たいていの人は、道を尋ねると、とても親切に教えてくれるものです。ところが複雑な道の場合、一回聞いただけではなかなか目的地に着かないことがあります。そこでまた別の人に尋ねます。何度かそんなことを繰り返して、やっとたどり着くことがあります。それはおそらく、教えてくれた人の言葉を、こちらが勝手なイメージで聞いてしまっていたからでしょう。語り手と聞き手の間には、どうしても微妙なズレが生じてしまうものです。

 神様を信じる信仰にも、同じことが言えると思います。まことの神様は、ご自分を信じる者に、こう語っておられます。

 「あなたには、わたしをおいてほかに神があってはならない。あなたはいかなる像も造ってはならない。」出エジプト記20章にある言葉です。

 私たちがまことの神さまを正しく知り、正しく接するためには、私たちの心に抱いている神様についてのイメージとか、先入観といったものを、まず捨てることが大切です。そして純粋に、神さまの御声に聴くことが大切です。しかも繰り返し、何度も聴くのです。聖書は、あなたが望むなら、何度でも繰り返し聴くことのできる、神様の言葉だからです。