2005年9月23日(金)「天に昇られた?」

 ごきげんいかがですか。綱島教会の川杉安美です。

 イエス・キリストが十字架の死の後に、死に勝利して、復活されたということが聖書に書いてあります。それなら、その復活したイエス様に会ってみたいものだと思わないこともないと思います。しかし、そのイエス様は、復活の後、天に昇って行ってしまわれました。それで、今は直接見ることはできなくなっています。残念に思うかもしれません。

 実は、イエス様に従っていた人の中にも、復活されたイエス様に、もうどこにも行かないでほしいと願っていた人がいました。マグダラのマリアという人です。イエス様が死んでしまったことを悲しんでいると、そこに復活したイエス様が現れてくださいました。それでマリアは、もうイエス様にどこにも行ってほしくないと思って、イエス様にすがりついたのです。そのときのイエス様の言葉が聖書に書いてあります。

 「わたしにすがりつくのはよしなさい。まだ父のもとへ上っていないのだから。」。

 つまり、イエス様にすがりついて、イエス様を地上にとどめるようなことをしてはいけない。これからイエス様は、父なる神様のもとへ上っていかれるのだからということです。どうして、天に昇って行かないといけないのでしょうか。それは、イエス様は、これからはイスラエルのどこかとか、どの時代にとか、限定されないで、どこにいる人も、いつの時代の人も、お祈りを通してお話できるようにしてくださったということなのです。わざわざイスラエルに行く必要もなく、いつでもどこでも、どのような人でも、お祈りによって、お話できるように、そのために天に昇って行かれたと言ってもいいのです。