2005年11月21日(月)「小さな事で思い悩むな」

 ご機嫌いかがですか。勝田台教会牧師の安田恵嗣です。

 ルカによる福音書12章32節の御言葉を読みます。

小さな群れよ、恐れるな。あなたがたの父は喜んで神の国をくださる。

 イエスさまは、〈恐れ〉から解放するために、地上に来られました。〈恐れ〉は、イエスさまの御心に背くものです。このことを私たちはよく覚えておかなければなりません。イエスさまは、私たちの中にあるどうしようもない恐れを自分で押し潰しなさいと言われるのではなくて、恐れから解放される道を作ってくださるのです。

 「恐れる」と訳されているギリシア語は、本来「逃げる」という意味です。そうすると、イエスさまが「恐れるな」と言われたのは、「逃げるな」と言われたことになります。あなたが立っているところに立ち続けなさいということです。

 イエスさまは、私たちに対して、ご自身の全存在をかけて言われます。「小さな群れよ、恐れるな」。

 群れには、必ずその群れを養う飼い主がいます。この群れにいつも心を配っている方は、イエス・キリストです。

 イエスさまは「心配するな」と安請け合いなどされない方です。しかし、神の御子としてのすべての命を注ぎ込んで、「小さな群れよ、恐れるな。あなたがたの父は喜んで神の国をくださる」と言ってくださるのです。愛する皆さん、私たちは一人ではありません。主の群れの一つとされています。主によっていつも見守られている群れです。もう逃げることなく、日々の生活の中で、神をわたしの父と呼び続け、神の国を望む祈りを重ねていくことができるようにしたいものです。