2006年7月7日(金)涙の向こうに

 いかがお過ごしですか。新所沢教会の長石です。

 イエス様が復活された朝、最初に人々の前に姿を現して語りかけられた言葉に、「婦人よ、なぜ泣いているのか」という言葉があります。短い語り掛けですが、慰めに満ちた言葉です。墓の外に立って泣いていたマリヤは、この言葉によって悲しみを喜びに変えていただき、涙のもとを断っていただいたからです。

 私たちもこの時の情景から、本当に大切なことを見ることができます。その一つは、主イエス様は、私たちの悲しみ、悩みを知っておられるという事実です。イエス様は私たちが人生の中で流す涙をご覧になるとともに、その理由をも知っておられます。

 すべてをご存知の方が「なぜ泣いているのか」と問われるのですから、その問い自体が彼女の涙のもとを完全に断つ答えでもありました。私たちが人生で味わう悲しみ、涙の原因を主イエス様は、よくご存知であり、それを完全に解決することのできるお方です。

 イエス様はご自分を信じる者に語りかけられます。「なぜ泣いているのか。泣く必要はない。あなたの涙をわたしは知っており、その涙のもとを断つのもわたしである。わたしは生きている」と。あなたも涙の向こうに立っておられるイエス様を見出してください。その時あなたも死から生命に移されているのです。