2006年8月25日(金)神の御心のストーリー

いかがおすごしですか。澤谷由美子です。

ノンフィクション作家の柳田邦男さんは25歳の次男に自死されたとき絶望し、人生が意味なく星が漠然と散らばっている夜空のようにしか思えなかったそうです。その混沌のなかから、自分にとって意味深く輝いている星を見つけてつないでいって星座をつくるように物語を作る作業、つまり書くという作業をして、やっと息子さんの死を乗り越えたそうです。

私たちも苦しみにあった時、その意味がわからず人生そのものが無意味に思えます。私も4年前に夫を亡くした時そうでした。ただ幸い、私は文章を書くことが好きでしたので夫の想い出をつなぎ合わせて文章に表現して自分を癒すことができました。

書いて物語をする作業の中で、いかに神様の愛が私たちの歩みの中にちりばめられているかに気付かされます。神の恵みを忘れずに数えてつなぎ合わせてゆくと、星座ではなくて神の御心のストーリーが出来上がります。

そこにはあまりにも見事な神のシナリオがあらかじめ用意されていて、人生の奥深さと意味深さに圧倒されます。聖書の詩編73編28節に「わたしは、神に近くあることを幸いとし父なる神に避けどころを置く。わたしは御業をことごとく語り伝えよう」とありますように、わたしも生涯神の恵みを語ってゆきたいのです。