2006年10月9日(月)神の国

いかがお過ごしでしょうか。東京教会の今井献です。

ヨハネ福音書13章には、イエス様がこの世から天の父のもとに帰る時がきたことを悟って、弟子たちをこの上なく愛し抜いたと記されています。
愛し抜いて何をなさったのかというと、特別な晩餐をはじめられました。
宴会の主役はもちろんイエス様です。しかし、このお方が立ち上がって、奴隷の身分のように上着を脱ぎ、手ぬぐいを取って腰に巻きました。そして、奴隷がすること、すなわち、自分でたらいに水をくんで来て、弟子たちの足を洗っては、手ぬぐいで拭くことをはじめられました。

楽しい宴会の食事は、神の国における救いと喜びをあらわすものとして聖書で繰り返し描かれており、この夕食の宴も、神の国をあらわしています。
では、神の国の主役は誰でしょうか。イエス・キリストです。
この神の国はどのようにもたらされたのでしょうか。神の子としての栄光を捨て、ご自身が奴隷のように人に仕えることによってです。すなわち、ご自身を罪人として十字架に掛けることによってです。

神の国は永遠の命に満ちているはずです。この命とは何なのでしょうか。命とは、ただ生きていることではなく、自分を捨て、人に仕えることにあります。この宴会の主役であるイエス・キリストが僕となって、弟子の足を洗ったことに象徴的にあらわれています。
何と一般に考えられている神の国と違うことでしょうか。神様とその救いは、人の常識的な想像とは正反対です。どうか聖書を読み、礼拝に出席し、神の国を得てください。