2006年10月16日(月)帰るところがある

いかがお過ごしですか。新所沢教会の長石です。

私の家にはチャピという3歳になる雄ネコがいます。3年前のイースターの朝、教会の玄関にダンボールに入れられて捨てられていたのを飼い始めたのです。以来、家ネコとして外には出さないで家の中だけで飼ってきました。

しかし最近、あるきっかけで外に飛び出して以来、外の世界を覚えてしまいました。その日は帰ってくるかどうかと心配でしたが、2時間くらいで無事帰ってきました。そうなるとこちらも慣れてきて、鳴いて求めるたびに、外に出すようになりました。チャピも外から帰った日はストレスが解消し、世界も広がって、活き活きとしてきました。結局今は夜間、窓を少し開けて自由に出入りさせています。その代わり、日中はずっと昼寝をして過ごすという、夜行性特有の生活になってきました。

外に出て世界が広がってくると、それだけ危険も増え、心配も増します。しかし考えてみると、外に出て行けるのも、帰る所があるからなのです。私たちも世界が広がり、活き活きと人生を送る上で、帰る所があるのを知ることは重要です。

詩編37編には次のようにあります。「主を避けどころとする人を、主は救ってくださる。」神のもとに帰るなら、そこから出て行くこともできます。生きていくための力と希望とを、神様があたえてくださるからです。