2006年12月29日(金)新しい心構え

ご機嫌いかがですか。安田恵嗣です。

私たちの「残りの生涯」は、どれだけあるのでしょうか。私たちは、いつ死ぬか分かりません。残りの生涯を、覚悟をもって、武装し直して生きることを聖書は勧めるのです。どのように心構えをするのでしょうか。

そのことをペトロの手紙一 4章2節では、「もはや人間の欲望にではなく神の御心に従って」とあります。これからの生活を神の御心によって生きていくことを思い定めなさいと言います。このような言い方は、私たちにとりましては、しばしば「タテマエ」に終わります。「神さまのみ心に従う」ことが、「タテマエ」に終わるのは悲しいことです。
神の御心に従って生きることの大切さを知りながら、それを「タテマエ」としてではなく、「ホンネ」として、受け入れることを求められると、いろいろな条件をつけて、適当にやろうとしている私たちの生き方に向かって、「残っている生涯を自分自身の欲情によらず、神の御心に従って生きることを求めなさい」と語りかけるのです。それが「心構え」を新たにすることです。

神の心構えが明らかになったのは、キリストにおいてです。そこに、私たちは断固として立ち、覚悟をして戦うのです。自分の心の中に起こってくる欲望と戦うのです。神の御心に逆らおうとする私たち自身の欲望と戦うのです。私たちが求めることは、キリストを大きくしていくこと、大きくするための戦いをすることです。それが神の御心に生きるということです。そのために「神を賛美する」のです。賛美をすることこそ「神を大きくする」ことです。キリストをほめたたえるということは、キリストを大きくするという意味です。賛美し続けながら新年に向かって心構えを新たにしたいものです。