2007年1月16日(火)イエス様を見たマリア

いかがお過ごしですか。新所沢教会の長石です。

聖書にはマリアという名の女性が、何人か登場しますが、イエス様の母マリアは有名です。彼女は救い主を産み、育てた母という立場のゆえに、誰よりも早く救い主を見た人でした。しかしそれだけに、一人の罪人としてイエス様を受け入れるには、それなりの時間と切替えが必要でした。それが本当にできたのは、イエス様の死の間際だったのではないでしょうか。

聖書にはこうあります。「イエスの十字架のそばには、その母と母の姉妹、クロパの妻マリアとマグダラのマリアとが立っていた。イエスは、母とそのそばにいる愛する弟子とを見て、母に、『婦人よ、御覧なさい。あなたの子です』と言われた。それから弟子に言われた。『見なさい。あなたの母です。』そのときから、この弟子はイエスの母を自分の家に引き取った。」(ヨハネ19:26−27)

かつて腕に抱いて育てた我が子が、十字架上で死に逝く姿を見て、何とか助けたいと願う親心もあったでしょう。しかし何もできず、むしろ自分の老後を弟子に託される優しい言葉をイエス様から受けました。イエス様は最期まで、マリアの子であり続けました。しかしこの時彼女は、一人の罪人として十字架の主を見上げたのです。そしてそこに我が子ではなく、神の子・救い主を見たのです。