2007年4月12日(木)すべてを知られる救い主

いかがお過ごしですか。新所沢教会の長石です。

イエス様の弟子に、ナタナエルという人がいます。彼は「ナザレから何か良いものが出るだろうか」との偏見をもってイエス様に会いました。ところがイエス様は彼を「まことのイスラエル人だ。この人には偽りがない」と賞賛され、「わたしはあなたがフィリポから話しかけられる前に、いちじくの木の下にいるのを見た」と言われました。するとナタナエルの偏見は消え、「あなたは神の子です」と答えて弟子となりました。

彼の心に何が起こったのでしょうか。それは、イエス様の驚くべき洞察に触れたからです。「いちじくの木の下にいた」とは、場所のことではなく「神の言葉を瞑想すること」を意味するユダヤ社会独特の表現でした。つまり、イエス様はナタナエルに会う前から、彼のこれまでの半生をご存知であり、神の言葉に聞きながら生きて来たことを知っておられたのです。

イエス様の故郷ナザレへの偏見も、誤っていたとはいえ、彼なりの聖書信仰から出た一つの見解であることを評価されたのです。そのようにイエス様は私たちのすべてを知っておられます。そして御言葉をもって矯正しながら真理を増し加えてくださいます。ナタナエルに起こった心の変化は、神の言葉に聞くあなたにも、救いの訪れとしてもたらされるのです。