2007年5月15日(火)たった一人のために

お元気ですか。新座志木教会の弓矢健児です。

ルカによる福音書15章1節以下に、イエス様による「見失った羊」のたとえ話が出てきます。ある人が100匹の羊を飼っていました。けれども、その中の1匹が迷子になってしまった。それで、その人は99匹をそこに残したまま、いなくなった1匹を見つけるまで探し回ったというのです。

もちろん、ここでイエス様は残された99匹の羊をどうでもよいと考えておられるのではありません。また、99匹より、いなくなった1匹の方が、価値が高いとおっしゃっているのでもありません。むしろ、イエス様はそのような比較そのものを否定しておられるのです。
常識的に考えるなら、99匹と1匹のどちらが、経済的に高いかは明らかです。けれども人間は物や商品ではありません。一人一人が何物にも代えがたい命を持っています。あなたの代わりは世界中どこにもいません。神様の前では、力や能力のある、なしは関係ないのです。神様は、このわたしを、また、あなたを一人のかけがえのない存在として造ってくださったのです。だからこそ、わたしたちは一人も失われてはならないのです。

神様は御子イエス・キリストを遣わし、今もあなたを捜しておられます。あなたを見つけ出し、救い出すまで徹底的に捜してくださいます。