2007年5月18日(金)からし種と神の国

お元気ですか。新座志木教会の弓矢健児です。

わたしたち日本人には「からし種」と言っても、ぴんと来ないかもしれません。最近では、スーパーでチューブに入った「からし」を買うことが多いため、からしに種があるということさえ、知らない子供たちも多いそうです。わたしは以前、ビンに入ったからし種を見せていただいたことがあります。本当に小さくて、とがった鉛筆の芯の先程しかありませんでした。

しかし、イエス様はルカによる福音書13章19節で、神の国はそうしたからし種に似ていると、おっしゃいました。というのも、からし種は、ごく小さな種ですが、成長すると4メートル以上の大きな木になります。イエス様は神の国もそれと同じように、大きく成長するのだとおっしゃったのです。
神の国というのは、神のご支配のことです。そして、神の支配は、神の言葉が語られ、それが聞かれるところにあります。最初、その神の国はからし種のように小さな、イエス様の弟子たちの中にありました。しかし、その小さな群れが少しずつ成長し、今では全世界に広がっています。実は今も、このからし種は成長して大きくなっているのです。

もちろん、神の国は、まだ直接目で見ることはできません。しかし、教会の礼拝を通して、わたしたちは、ここに確かに神の国があるということを体験するのです。