2007年5月22日(火)暗闇の中で

いかがお過ごしですか。新浦安教会の芦田高之です。

新緑の美しい季節です。一年のうちで最も過し易い季節かもしれません。美しい緑。美しい花。爽やかな風。5月は本当に気持ちの良い季節です。
でも、こんなに気持ちの良い季節でも、気持ちがあまりよくない方々もおられるかもしれません。美しい花や、新緑の木々を見ても、美しいなあとも、気持ちいいなあとも思えない方々がおられるかもしれません。もしそういう方がこの放送をお聴きなら、今日はそういうあなたに耳を傾けていただきたいのです。

神様を信じていた昔の人々が、こう祈っている言葉があります。
彼は言います。
「主よ、わたしはあなたに叫びます。朝ごとに祈りは御前に向かいます。主よ、なぜわたしの魂を突き放し、なぜ御顔をわたしに隠しておられるのですか。わたしは若い時から苦しんできました・・・。愛する者も友もあなたはわたしから遠ざけてしまわれました。今、わたしに親しいのは、暗闇だけです。」

神を信じているのに、この人は、「自分の人生は真っ暗闇だ」と嘆いているのです。真っ暗だ。希望が持てない。前向きになれない。もう死にそうだ。何もする気が起らない。そんな私たちが、「主よ。神よ。もう真っ暗です。ダメです」と言って、近づいて、嘆いてもいいお方。それが、神さまというお方です。