2007年6月26日(火)強きはキリストの愛

ご機嫌いかがですか。安田恵嗣です。

イエスさまが群衆から身を隠れているのを見つけ出したのは、「汚れた霊に取りつかれた幼い娘を持つ」、「シリア・フェニキア生まれ」の女でした。すぐさま飛んで来てイエスさまに娘の癒しを求めました。
しかし、イエスさまは、「まず、子供たちに十分食べさせなければならない。子供たちのパンを取って、小犬にやってはいけない」と言われました。「子供」とはユダヤ人、神の民であるイスラエルの人々のことです。イエスさまは、何よりもイスラエルの民を救うために全力を挙げているのだと言われました。イスラエルの民のために与えるべき恵みを、「小犬」、つまりイスラエルの民以外に与えることは、今はできないとおっしゃいました。

あなたは、このイエスさまの言葉が、もし自分の求めに対する答えだとしたら、どう思われるでしょうか。文字通りイエスさまに躓いて腹を立てて主のもとを離れてしまうかもしれません。

しかし、この女は主のもとを離れないどころか説得します。子供が食卓についてパンを食べるときに、ぽろぽろとパン屑を落として散らかしてしまう。その食卓の下に小犬がいて、パン屑を食べたとしても家族の者は追い払うことはしませんよね。

この女の姿は、私たちを驚かせます。自分の娘を治してくださるかどうかはイエスさまにお任せなのです。だから、切羽詰った状態ですが、何か温かさがあります。ただ、イエスさまだけを信じて、御顔を隠されないで、あなたが今まで言われたとおりに「私たちを愛してください」と言ったのです。