2007年7月2日(月)悪魔の誘惑

いかがお過ごしでしょうか。湘南恩寵教会の鈴木牧雄です。
今日も最初に、聖書の言葉に耳を傾けたいと思います。マタイによる福音書4章4節です。

「人はパンだけで生きるものではない。
 神の口から出る一つ一つの言葉で生きる。」

これは、イエス・キリストが悪魔から誘惑を受けた時にお答えになられた言葉ですが、「悪魔などいるのか?」とおっしゃる方がたくさんおられることと思います。でも、だれにでも魔がさすということはあるのではないでしょうか。バイ菌のお化けのようなものはいなくても、私たちの心に魔をさして誘惑する悪魔は確かに存在するのです。
悪魔の誘惑は実に巧妙です。悪いバイ菌ではなく、親切な善人のふりをして近づいてきます。そして、こうささやきます。「これぐらい平気ですよ。このチャンスを逃したらもう2度と来ないかもしれませんよ。大丈夫、むしろ皆から羨ましがられるようになりますよ。さあどうぞ」。そして、いつの間にか心が麻痺し、知らぬ間にあらぬ方向へ動かされ気づいた時には取り返しのつかないことになってしまっています。

それにしても、なぜ私たちは魔にさされてしまうのでしょうか。自分の考えや経験で大丈夫とうぬぼれ、自分に弱さや罪深さがあるのに見て見ぬふりをしているからです。だから、悪魔の誘惑に簡単に唆されてしまうのです。
そのような私たちに対して「自分の弱さと罪深さを正直に認めなさい。そして、神の言葉によって内側から変えていただきなさい」と、イエス・キリストはおっしゃっておられます。