2007年8月1日(水)盗まれた?

ごきげんいかがですか。川杉安美です。

イエス・キリストの墓を見張っていた番兵たちから、イエス・キリストが復活したという報告を受けた当局者たちはあわてました。それで、番兵たちに次のように指示しました。「『弟子たちが夜中にやって来て、我々の寝ている間に死体を盗んでいった』と言いなさい。」。

今日でも、イエス・キリストが復活したということを認めない人の中には、この説を言う人もいます。つまり、弟子たちがイエス様の死体を盗んで、そうしてイエス様は復活したというふうに言い触らしたと。
しかし、まず第一に、当時弟子たちは、自分たちも捕まるのではないかと恐れて、家に鍵をかけて閉じこもっているような状態でした。とても何か行動を起こす、というような状態ではなかったのです。
第二に、イエス様の墓は、番兵たちが見張っていたわけで、たとえ居眠りしたとしても、死体を盗み出すという作業をしている間中、目を覚まさないということはありえないでしょう。もし、それでも目を覚ますことなく、寝こんでしまっていたというのであれば、本当に弟子たちが盗んだのかどうか何も分からないはずです。
当局者たちがごまかそうとした、「弟子たちが夜中にやって来て、我々の寝ている間に死体を盗んでいった」ということは、現実にはあり得ない話なのです。弟子たちが、イエス様の死体を盗み出すことはできなかったのです。

しかし、それでもやはりイエス様の死体がない。後は、復活ということを認めるしかない。それでも反対者たちは復活を認めたくないので、現実にはあり得ない「弟子たちが盗んだ」というデマを広めたわけです。
弟子たちが盗まなかったのに死体がない。やはりイエス・キリストは復活したのです。